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捻挫と骨折の違いって何?見分け方を柔道整復師が解説

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「足首をひねった」「転んで手をついた」——そんなとき、「これは捻挫?それとも骨折?」と不安になった経験はありませんか。

見た目だけでは判断が難しいこの2つのケガ。実は痛みの出方や腫れの様子に、いくつかの違いがあります。この記事では、柔道整復師の視点から捻挫と骨折の違い、そして自宅でできる見分け方のポイントを分かりやすく解説します。

捻挫とは?

捻挫(ねんざ)とは、関節が通常の可動域を超えて動いてしまい、靭帯(骨と骨をつなぐ組織)が伸びたり、部分的に切れたりした状態のことです。

足首や手首、指などの関節でよく起こり、次のような症状が見られます。

  • 関節を動かすと痛む
  • 徐々に腫れてくる
  • 内出血(青あざ)が出ることがある
  • 体重をかけると痛むが、まったく立てないわけではない

捻挫の重症度(靭帯損傷の分類)

一口に「捻挫」と言っても、実は靭帯がどれくらい傷ついているかによって重症度が分かれます。

  • I度(軽度) 靭帯が伸びた程度で、断裂(切れること)はありません。腫れや痛みは軽く、日常生活への影響も少ない状態です。
  • II度(中等度) 靭帯の一部が切れている状態です。腫れや痛みが強く出やすく、関節がぐらつくような不安定感を感じることもあります。
  • III度(重度) 靭帯が完全に断裂してしまった状態です。強い腫れと痛みに加え、関節の不安定感がはっきりと現れます。損傷の程度によっては、骨折と同様にすぐの受診が必要になることもあります。

同じ「捻挫」という診断でも、この重症度によって必要な安静期間や施術の内容は大きく変わります。「捻挫だから大したことはない」と自己判断せず、専門家にきちんと状態を確認してもらうことが大切です。

骨折とは?

骨折は、その名の通り骨自体にヒビが入ったり、折れたりした状態です。強い衝撃や転倒などが原因で起こります。

  • 動かせないほどの強い痛み
  • 急速に、大きく腫れる
  • 患部が変形して見えることがある
  • 体重をかけられない、力が入らない
  • 「ポキッ」という音がした

「ヒビ」も立派な骨折です

「骨折」と聞くと、骨が完全にポキッと折れてしまうイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。そのため、「ヒビが入っただけだから骨折ではない」と誤解されている方も少なくありません。

しかし、骨の表面は骨膜(こつまく)という薄い膜で覆われており、この骨膜を含めて骨の連続性が途切れてしまった状態は、たとえ完全に折れていなくても、すべて「骨折」に分類されます。

つまり、ヒビ(専門的には「不全骨折」と呼びます)も、完全に折れてしまった状態(「完全骨折」)も、どちらも骨折です。「ヒビだから大丈夫」と自己判断で放置してしまうと、そこからさらに折れが進んでしまうこともあるため、注意が必要です。

骨折だけに見られる「特有のサイン」

先ほど紹介した「強い痛み」「急な腫れ」などは、実は重い捻挫でも起こることがあります。一方で、次のようなサインは骨折のときにしか現れない、より確実な目印です。少し専門的ですが、知っておくと安心材料になります。

  • 本来曲がらない場所が曲がる(異常可動性) 骨が完全に折れてしまうと、関節でない部分がグニャっと不自然に曲がったり動いたりすることがあります。これは骨がつながっている状態では絶対に起こりません。
  • こすれるような感覚・音がする 折れた骨同士がこすれ合うと、ギシギシ、ザラザラといった独特の感覚や音を感じることがあります。ご自身で確認しようと動かすのはかえって危険なため、「そういえば動かしたときに変な感触があった」という記憶があれば、それだけで十分な手がかりになります。
  • 明らかに骨の形がズレて見える 腫れによる膨らみではなく、骨そのものの位置がずれて、左右の腕や脚を比べると形が違って見える場合は骨折を強く疑います。
  • 離れた場所を押すと、患部に響くように痛む たとえば足の骨を骨折している場合、かかとを軽く叩いたり、足全体を押し縮めるように力を加えたりすると、離れた骨折部にズキッと響くような痛みが出ることがあります。

これらのサインが1つでも当てはまる場合は、捻挫ではなく骨折の可能性が高いと考え、患部を動かさずにすぐ専門家を受診してください。

柔道整復師はどうやって判断しているのか

https://tabata-sekkotsuin.com/symptom/fracture-dislocation

「レントゲンを撮らないと骨折かどうか分からないのでは?」と思われるかもしれません。

柔道整復師は、レントゲンなどの画像機器を自身で使うことはできません。その代わりに、これまでご紹介した痛みの出方・腫れ方・そして骨折特有のサイン(固有症状)の有無を丁寧に確認することで、骨折の可能性を判断します。

その結果、

  • 固有症状が見られず、捻挫や打撲と判断できる場合は、その場で施術を行います
  • 少しでも骨折の可能性が疑われる場合は、その場で判断を確定させず、整形外科への受診をご案内し、レントゲンなどによる精密検査を受けていただきます

という流れで対応しています。「自己判断で様子を見てしまい、実は骨折していた」ということを防ぐため、少しでも疑わしい所見があれば、無理に施術を進めずに医療機関と連携する——これが柔道整復師の基本的な考え方です。

捻挫と骨折、見分け方のポイント

チェック項目 捻挫の傾向 骨折の傾向
痛みの強さ 動かすと痛い 安静にしていても強く痛む
腫れの速さ 数時間かけて徐々に 受傷直後から急激に
変形 基本的にない 骨が浮き出る・曲がって見える
体重をかけられるか かけられることが多い かけられないことが多い
特になし 「ポキッ」「ゴリッ」という音がしたことがある

ただし、これらはあくまで目安です。軽い骨折では捻挫のように見えることもあり、逆に重度の捻挫が骨折以上に腫れることもあります。見た目だけで自己判断するのは危険なので、少しでも不安がある場合は専門家に相談しましょう。

こんな症状があればすぐに専門家へ

以下のいずれかに当てはまる場合は、自己判断せず、できるだけ早く柔道整復師や医療機関を受診してください。

  • 患部が明らかに変形している
  • まったく体重をかけられない、力が入らない
  • 皮膚の色が紫色〜白っぽく変化している
  • しびれや感覚の異常がある
  • 痛みが時間とともにどんどん強くなる

夜間でもすぐに受診すべき「緊急性の高い症状」

先ほどの症状に加えて、次のようなサインが見られる場合は、全身への影響が疑われる緊急事態です。接骨院、病院の診療時間外であっても、夜間救急や救急外来を受診してください。

  • チアノーゼが見られる 唇や指先などの皮膚が紫色っぽく変色している状態です。血流や酸素の循環がうまくいっていないサインで、放置は危険です。
  • 開放性(かいほうせい)骨折(皮膚を突き破っている) 骨折した骨が皮膚を突き破って外に出ている、あるいは傷口から骨が見えている状態です。感染症のリスクも高く、一刻を争います。
  • しびれや感覚の鈍麻(どんま)がある 患部より先の指先などが「しびれる」「感覚が鈍い」「触られている感じがしない」といった場合、神経や血管が損傷している可能性があります。

これらは単なる打撲や捻挫では起こらない、体からの強いSOSサインです。「夜だから」「休日だから」とためらわず、すぐに医療機関を受診しましょう。

応急処置は「RICE処置」が基本

捻挫でも骨折が疑われる場合でも、専門家に診てもらうまでの応急処置としてRICE処置が有効です。

  • R(Rest・安静):患部を動かさない
  • I(Icing・冷却):氷や保冷剤で15〜20分冷やす
  • C(Compression・圧迫):包帯などで軽く圧迫する
  • E(Elevation・挙上):患部を心臓より高い位置に保つ

無理に動かしたり、温めたりするのはかえって悪化させる原因になるので避けましょう。

RICE処置は「絶対的な正解」ではなくなってきている

長らく応急処置の基本とされてきたRICE処置ですが、近年の研究では**「必ずしも完璧な方法ではない」**という見解も出てきています。

例えば、冷やしすぎることでかえって組織の修復が遅れる可能性が指摘されたり、完全に安静にするより、痛みが出ない範囲で早期から適切に動かした方が回復が早いという報告もあります。こうした流れから、近年ではPOLICE処置(Protection:保護、Optimal Loading:適切な負荷、Icing:冷却、Compression:圧迫、Elevation:挙上)のように、「完全に安静」ではなく「痛みのない範囲で早めに動かす」ことを取り入れた考え方も広まりつつあります。

とはいえ、これらはケガの種類や程度によって適切な対応が異なる、専門的な判断が必要な部分です。応急処置として自己流で無理に動かすのではなく、まずは基本のRICE処置を行いつつ、早めに柔道整復師にご相談いただくのが安心です。

まとめ

捻挫と骨折は、痛みの強さ・腫れ方・変形の有無などである程度見分けることができますが、正確な診断にはレントゲンなどの検査が必要な場合もあります。

「たかが捻挫」と思って放置すると、靭帯の治りが不十分なまま関節が不安定になり、癖になって何度も捻挫を繰り返すケースも少なくありません。

ケガをした際は自己判断せず、早めに柔道整復師にご相談ください。適切な処置とリハビリで、しっかり治すお手伝いをいたします。


 

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院名:たばた鍼灸接骨院
住所〒355-0028 埼玉県東松山市箭弓町1-1-23
最寄:東松山駅
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※他 当院向かいの月極駐車場22番 駐輪場あり
                                 
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