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【最新研究】1日3,000歩から始めるアルツハイマー予防 ― 歩行が脳の老化を遅らせる科学的根拠とは?

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あなたは、未来に不安を感じることはありますか?

特に老後をいかに元気に過ごしていけるかは、長寿大国である日本の国民ならではの悩みと言えると思います。

その中でも認知機能は必要不可欠な能力の一つと言えます。

生きてることを幸福と思えるかどうかは、実は今のあなたにかかっています!!

 

「ウォーキングは健康にいい」とはよく聞く話ですが、最新の研究でその効果が脳の老化にも及ぶ可能性が示されました。
2025年11月、イギリスの有力紙「The Guardian」が報じたニュースによると、「1日3,000歩以上の歩行がアルツハイマー病の進行を遅らせる」という驚くべき研究結果が発表されました。

この研究を行ったのは、アメリカ・ボストンにある名門「マサチューセッツ総合病院(Mass General Brigham)」の神経科学チーム。
彼らは14年間にわたり、2950〜90〜90歳の男女を追跡し、歩数・脳の変化・認知機能の関連を解析しました。

本記事では、この最新研究の内容を詳しく紹介しながら、どれくらい歩けば脳を守れるのか?
どんなメカニズムで老化が遅れるのか?
そして今日からできる実践的な「脳を守る歩行習慣」についても具体的に解説します。


■ 研究の概要:わずか3,000歩でも脳の老化が3年遅れる

研究チームが14年間にわたって行った調査の結果、1日の歩数と認知機能低下のスピードには明確な関係が見られました。

1日の歩数 認知機能低下の遅延 平均的な差
3,000〜5,000歩 脳の老化を約3年遅らせる +3年
5,000〜7,000歩 認知機能の低下を約7年遅らせる +7年
7,000歩以上 さらなる遅延効果あり +α

一般的に「健康のためには1日1万歩」と言われますが、この研究では3,000歩以上でも十分な効果があることが分かりました。
つまり、「頑張りすぎず続けること」が脳を守るカギなのです。

「私たちは、高齢者に対して“少しの活動量の変化でも、脳の健康に意味がある”ことを伝えたい」
― Dr. Wai-Ying Yau(筆頭著者/Mass General Brigham)


■ 研究の背景:アルツハイマー病と脳内の変化

アルツハイマー病は、認知症の中で最も一般的なタイプで、世界では約5,000万人が影響を受けていると推定されています。
日本でも患者数は年々増加し、2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になるといわれています。

この病気の特徴は、脳内に蓄積する2種類の異常タンパク質。

  • アミロイドβ(Amyloid-beta):神経細胞の外側に沈着し、シナプスの伝達を阻害する。
  • タウタンパク質(Tau):神経細胞内部で絡まり、細胞を破壊する。

研究チームは、参加者の脳を毎年PETスキャンで観察し、これらの物質がどのように増えていくかを追跡しました。
その結果、「歩数が多い人ほどタウの蓄積スピードが遅く、認知機能も保たれていた」のです。

「歩行量の多い人では、タウタンパク質の蓄積が遅く、認知機能低下も緩やかでした。
一方、座りがちな人では脳の変性が加速していました。」
― Nature Medicine誌(2025年11月号)


■ なぜ歩行が脳に効くのか? 3つの科学的メカニズム

歩行がアルツハイマー予防につながる理由は、単なる「運動だから健康に良い」というレベルを超えています。
最新の神経科学では、歩行によって脳内環境そのものが変化することが明らかになっています。

① 脳血流が増え、神経細胞が活性化

ウォーキングによって心拍数が上がると、脳への血流が増加します。
この血流の増加は、酸素と栄養を神経細胞へ届ける役割を果たし、ダメージを受けた神経を修復します。

特に、アルツハイマー病の進行で影響を受けやすい「海馬(記憶を司る領域)」では、歩行によって血流が改善し、新しい神経細胞の生成(ニューロジェネシス)が促進されると考えられています。

② 炎症・酸化ストレスを抑制

加齢とともに体内では慢性的な炎症(低レベル炎症)が起こりやすくなります。
これはアルツハイマー発症の一因でもありますが、定期的な運動には抗炎症作用があり、神経の炎症反応を抑える効果があります。

また、歩行は体内の抗酸化酵素を活性化させ、酸化ストレスを軽減。これにより、神経細胞のDNAやミトコンドリアの損傷が減り、脳の老化スピードが緩やかになります。

③ 脳由来神経栄養因子(BDNF)の分泌促進

歩行などの有酸素運動を行うと、「BDNF(Brain-Derived Neurotrophic Factor)」と呼ばれる神経成長因子が分泌されます。
BDNFは脳内で新しい神経ネットワークを構築し、記憶力・学習能力・集中力を高める“脳の肥料”とも言える存在です。

研究では、1日30分のウォーキングを週4回続けることで、BDNF濃度が平均25〜30%増加することが確認されています。


■ 専門家たちの見解:小さな運動でも「脳を守る力」になる

アルツハイマーリサーチUKの神経学者、ジュリア・ダドリー博士は次のように述べています。

1日わずか5,000歩前後でも、タウタンパク質の蓄積が遅くなることがわかりました。
これは、日常の中の小さな行動が、脳の健康に大きな影響を与えることを示しています。

また、研究チームのヤウ博士も、次のように付け加えています。

私たちは因果関係を完全に証明したわけではありません。
しかし、身体活動が脳の老化を“修正可能な要素”であることを強く示唆しています。

つまり、「動くことで脳の運命を変えられる」可能性が科学的に裏付けられつつあるのです。


■ 今日からできる!脳を守る歩行習慣5ステップ

① 「3,000歩」をまず目標にする

3,000歩は20〜25〜25分の歩行に相当します。
出勤・買い物・通院などの移動を「歩きに変える」だけでも達成可能です。

② 「速歩き」を週に数回取り入れる

軽く息が上がる程度のスピード(4〜5〜5km)で歩くと、脳の血流と酸素供給が一気に増えます。
1回30分、週4回を目安にすると効果的です。

③ スマートウォッチで歩数を可視化

「数値が見える」と習慣化が進みます。歩数や心拍数をチェックできるデバイスを使えば、モチベーションも維持しやすいです。

④ 家族・友人と“歩く時間”を共有

一人だと続かない人は、ウォーキング仲間を作るのがおすすめです。
会話をしながら歩くことで脳の前頭葉も活性化し、認知機能維持にさらに効果的です。

⑤ 雨の日は「屋内ウォーク」でもOK

ショッピングモールを歩く、階段を昇り降りするなど、天候に左右されない環境を活用すれば無理なく継続できます。


■ 歩行+αの老化対策:脳をより長く健康に保つ方法

歩行は“ベースの健康法”として非常に強力ですが、他の生活習慣を組み合わせることで相乗効果が得られます。

  • 睡眠の質を上げる:7時間以上の睡眠で脳の老廃物を排出。
  • 地中海式食事:オリーブオイル・魚・ナッツ類が脳細胞を保護。
  • 社会的つながりを保つ:会話や趣味の時間が認知機能を刺激。
  • ストレスケア:ヨガや瞑想でコルチゾールを抑える。

これらを組み合わせることで、アルツハイマー発症リスクを最大40%下げられるという報告もあります。


■ まとめ:今日の3,000歩が、未来の7年を変える

今回の研究で明らかになったのは、「わずかな歩行量でも脳を守れる」という希望です。
忙しい現代人にとって、毎日1万歩を目指すのは難しいですが、3,000歩なら無理なく取り入れられます。

アルツハイマーは今も完治の難しい病気ですが、生活習慣によって進行を遅らせる可能性があることが分かってきました。
そして、最も手軽で、最も効果的な方法が「歩くこと」なのです。

歩くことによる人体への影響はこれだけではなく、ケガを治す際の炎症を抑える効果も注目です。

だからこそ、安静が必ずしもいいものではないということがわかります。

 

今日の3,000歩が、脳を3年・7年若く保つ。
小さな一歩が、人生の質を大きく変える。


■ 参考文献・出典

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