がんの部位別5年生存率とは?―数字の意味と「本当に知るべきこと」
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はじめに
「がんの5年生存率は何%ですか?」
医療記事やニュースでよく見かける言葉ですが、実はこの数字、正しく理解している人は意外と少ないのが現実です。
「膵臓がんは生存率が低い」
「乳がんは治りやすい」
こうしたイメージは広まっていますが、なぜ差が生まれるのか、
5年生存率とはそもそも何を示すのか、
私たちの生活にどう関係するのかまで説明されることはあまりありません。
この記事では、
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5年生存率の意味
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日本の最新データに基づく部位別生存率
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なぜ臓器によって差が出るのか
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生存率を「自分ごと」に変える視点
を、専門知識がなくても理解できるよう解説します。
そもそも「5年生存率」とは?
● 定義
5年生存率とは、
がんと診断されてから5年後に生存している人の割合
を示した統計指標です。
● なぜ「5年」なのか
がん治療の世界では、
5年間再発せず生存していれば「治癒に近い状態」
と判断できるケースが多いため、国際的にこの指標が使われています。
● 2つの生存率指標
実際の統計では次の2種類があります。
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相対生存率
一般人口の死亡率を差し引いて計算 -
純生存率
がん以外の死亡要因を除外して計算
近年の日本の公式統計は「純生存率」が用いられ、国際比較もしやすくなっています。
日本の部位別5年生存率(最新全国データ)
現在、日本では全国がん登録による大規模統計が整備され、
数百万人規模のデータから生存率が算出されています。
代表的な部位の5年純生存率は以下のような傾向です。
■ 生存率が高いがん
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前立腺がん 約94%
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甲状腺がん 約92%
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皮膚がん 約90%
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乳がん(女性)約88%
■ 中程度の生存率
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大腸がん 約65〜70%
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胃がん 約60〜65%
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子宮がん 約70〜80%
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肺がん 約35%前後
■ 生存率が低いがん
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肝臓がん 約30%台
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膵臓がん 約10%前後
このように、
同じ「がん」でも生存率には約9割〜1割まで大きな開きがあります。
なぜ臓器によって生存率に差が出るのか?
この差は「治療技術の差」だけではありません。
主に次の4つが影響します。
① 早期発見しやすいかどうか
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乳がん → 検診・自己触診で発見しやすい
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大腸がん → 便潜血検査で早期発見可能
一方、
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膵臓がん
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肝臓がん
は初期症状がほとんど出ないため、
発見された時点で進行しているケースが多くなります。

② 外科的に取り切れるか
がん治療の基本は
「手術で完全に取り切れるかどうか」。
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乳がん・大腸がん → 手術可能例が多い
-
膵臓・肺 → 手術困難例が多い
これが生存率の差に直結します。
③ 薬物治療の進歩度
近年は
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分子標的薬
-
免疫チェックポイント阻害薬
など新薬が登場し、
肺がん・乳がん・悪性黒色腫などは生存率が大きく改善しています。
一方で、
膵臓がんは有効な薬がまだ限られる
という課題があります。
④ 検診制度の普及度
国が定期検診を推奨している部位は
生存率が高くなる傾向があります。
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胃がん
-
大腸がん
-
乳がん
-
子宮頸がん
検診が「命を守る仕組み」として確実に機能しています。
「生存率が高い=必ず治る」ではない
ここで重要なポイントがあります。
● 生存率は「集団の統計」
生存率は
「過去の患者集団の平均値」
です。
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年齢
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ステージ
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体力
-
併存疾患
-
治療法
で個人差は大きく変わります。
つまり、
生存率は未来を決める数字ではない
ということです。
ステージ別で見ると差はさらに拡大する
同じ部位でも、
ステージⅠとⅣでは生存率はまったく別物です。
例:大腸がん
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ステージⅠ → 5年生存率 約90%以上
-
ステージⅣ → 約15〜20%
この差が示すのは明確です。
「がんは早く見つけるほど治る確率が高い」

日本人が一生のうちにがんになる確率
現在、日本では
2人に1人が一生に一度はがんになる
と推定されています。
つまり、
「特別な病気」ではなく
誰にでも起こりうる現実的な病気です。
だからこそ「怖がる」より「備える」
がんの話になると、
「怖い」
「知りたくない」
という心理が働きがちです。
しかし実際は逆です。
知っている人ほど、生存率を上げる行動が取れる
これが統計から読み取れる最大のメッセージです。
生存率を上げるためにできること
医療がどれだけ進歩しても、
最後に生存率を左右するのは
「行動」です。
✔ 定期検診を受ける
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胃・大腸・乳・子宮頸がん検診
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年齢に応じた受診習慣
✔ 生活習慣を整える
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喫煙を避ける
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適正体重を維持
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運動習慣を持つ
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睡眠を確保する
✔ 体の変化に敏感になる
-
しこり
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血便
-
長引く咳
-
体重減少
「様子を見る」より
「一度医療機関へ」
が命を守ります。
健康発信に携わる人が伝えるべき視点
あなたのように
健康・身体ケア・生活習慣を発信する立場の人が
伝えるべきメッセージは明確です。
「がんは防げるものも多く、早期発見で治る確率は大きく上がる」
不安を煽るのではなく、
正しい知識と行動のきっかけを提供することが
最大の社会貢献になります。
今後の課題 ― 生存率が伸びないがん
医学は進歩していますが、
次の分野は今も研究が続いています。
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膵臓がん
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胆道がん
-
肝臓がん
これらは
「発見が遅れやすい」
「治療が難しい」
という二重の壁があります。
現在も
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早期診断マーカー開発
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AI画像診断
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新規免疫治療
などが進み、
将来さらに生存率が改善する可能性があります。
まとめ
● 5年生存率は「希望の指標」
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部位により約90%〜10%まで差がある
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差の多くは「早期発見のしやすさ」で決まる
● 生存率は未来を固定しない
-
個人の状態で大きく変わる
-
医療は今も進歩している
● 私たちができる最大の対策
-
検診
-
生活習慣改善
-
体の異変に気づく力
最後に
がん統計は
「怖い数字」ではありません。
「どうすれば生存率を上げられるか」
を教えてくれる地図です。
知ることは、
自分と家族を守る第一歩。
今日この記事を読んだことが、
未来の健康につながる行動のきっかけになれば幸いです。
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