五十肩?!やってはいけないこと
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これは五十肩かも?!
- 朝起きて着替えようと服に腕を通した時
- 下着を止めようと背中に腕を回した時
- ゴルフでクラブを振った時
こんな時にふっと痛みを感じるのが五十肩です。
五十肩は本来、「肩周囲炎」と呼ばれています。
目次
- 五十肩って何?
- 適切な運動療法
- 五十肩になってしまったら
- 関節の炎症を抑える為には
- 五十肩になったらやってはいけないこと
- 五十肩だと思ったら違った?
- 五十肩と四十肩って違うの?
- 予防方法は?
五十肩って何?
五十肩の原因は未だ特定できていないのが現状です。
なんで痛いかわからないもの。という解釈でもいいかもしれません。
基本的には肩関節周囲に炎症が起きて、関節の可動域に影響が出たものを
肩関節周囲炎というといったところでしょうか。
何かが断裂したり、外れたり、打撲したりではないのに肩が痛い場合に
この言葉を使う感じです。
40台ごろから、筋肉や腱、靭帯などの軟部組織は硬く変性していくとされていますので、
こういった痛みが出やすくなるのは間違いないと思います。
加齢のせいと言ってしまえば話は早いのかもしれませんが、
40台を超えても痛くならない人もいるのは事実です。
整形外科での対応は運動療法の指導と投薬が基本です。
では、どんな運動療法を行うのが適切なのでしょうか?
適切な運動療法
ズキズキ痛む急性期の時、ある程度は安静が◯です。
でも、なるべく早く開始したいのが運動です。
なぜかというと、肩の動きがどんどん狭くなり、最終的には固まってしまうかもしれないからなのです。
石灰沈着といって、炎症を起こしている期間が長く続いてしまうと
関節にカルシウムが沈着して石灰がこびりついたようになります。
そうなると除去が必要になり治癒までの道のりが困難なものになっていきます。
なるべく早く、炎症を取り除き、運動を行うんもが◎と言えそうです。
- 振り子運動
- チューブ運動
⒈振り子運動
500g〜1kg程度の重り(ペットボトル、ダンベルなど)を
手に持ち腕をダラーんと垂らした状態で
振り子のように振る運動のことです。
⒉チューブ運動
肩を動かす回旋腱板という筋肉群を動かすエクササイズをするのに
チューブを使います。
もちろんスポーツ用のチューブもありますが、
洋服に使うゴムなどで代用も可能です。
100円均一などにも売っていますので、簡単に始めることができます。

五十肩になってしまったら
まずは、炎症を取り除くことです。
痛みの原因は炎症とともに肩に集まった発痛物質です。
炎症が治れば、痛みも自ずとなくなっていきます。
その後に残るのが可動域の制限です。
痛みを抑えるのに必死で、動かすことのなかった肩は
どんどん動きを失っていきます。
肩の可動域を取り戻さなければ、完治したとは言えないでしょう。
痛みがなくなっても、使うことができなければ意味がないのですから。
最初は、腕を上げるのがやっとだと思います。
最後までなかなかしぶとくできないのが
回旋の動きです。
回旋は回旋腱板という筋群の役割で、各々の筋肉が小さく薄いため
すぐに退化してしまいます。
痛みがあるうちも固くならない程度に少しずつ動かすようにしましょう。
関節の炎症を抑えるには
関節の炎症を抑える方法は次のとおりです
- 消炎鎮痛剤の服用
- 物理療法
⒈消炎鎮痛剤
薬局で購入するか、整形外科で処方してもらいましょう。
鎮痛剤には胃を壊してしまうという副作用があるので、
連続での服用は注意が必要です。
⒉物理療法
電気などを使用して炎症を抑える方法です。
接骨院にはたくさんの電気療法があります。
消炎作用としてはマイクロカレントが有効でしょう。
鎮痛効果にはハイボルテージという高電圧な電気を使用するのも◎。
マイクロカレントは微弱な電気を使用して細胞を活性化し、治癒効果を高めてくれる
効果もあるので、色々な症状に有効です。
筋力低下を防ぐのにはEMSも有効です。
筋肉を刺激し、電気刺激によって筋肉を動かし筋力を保ったり増強してくれます。
五十肩になったらやってはいけないこと
ズキズキした痛みがあり、炎症が高まっている時には
温めすぎに注意です。
かといって、冷やしすぎても痛みが増強したり、
治癒能力が弱まってしまうので注意が必要です。
無理にガリガリと関節を動かす行為は逆効果になる場合があります。
重い荷物を持つことは控えましょう。
叩いたり、無理矢理に揉む行為も危険です。
専門の人に早めに相談するのが1番です。
五十肩だと思ったら違った?
五十肩だと思ったら違うものだったということもあります。
- 棘上筋断裂
- 関節包炎
- 帯状疱疹
- 肩関節脱臼
⒈棘上筋断裂
棘上筋の断裂は意外と身近にあります。
棘上筋は思っているよりも簡単に損傷、断裂します。
棘上筋は肩甲骨との間に挟まりやすく、インピンジメント症候群という傷病もあります。
これは、野球選手に多く、ボールを投げる競技をやっていた人は注意が必要です。
若い時にいつの間にかに切れていたということもあります。
⒉関節包炎
関節ほうは関節を包む袋です。
関節包は炎症を繰り返す、もしくは持続的に炎症を起こすと
固くなったり変形を起こし、痛みの原因となることがあります。
⒊帯状疱疹
帯状疱疹を脇腹だけだと思っている方は多いと思いますが、
様々な箇所で起こりうります。
肩甲骨周囲や頸部周囲で起これば、同じような痛みを発することも十分に考えられます。
周辺に湿疹がないかを確認しましょう。
また、帯状疱疹の疑いが少しでもある場合は内科、皮膚科に相談をしましょう。
早い治療が大切です。

⒋肩関節脱臼
肩関節脱臼の場合もあります。
女性の肩関節がもともと緩い方、
ご高齢で筋力が弱っている方
はいつの間にか脱臼を起こしていることもあります。
私のところにもそういったケースはありました。
関節が外れたことにも気がつかないこともあるのだとびっくりしました。
肩関節は、肘や股関節のようなしっかりとはまり込んだ関節の形状ではないので
外れても急激な痛みを感じないこともあるようです。
五十肩と四十肩って違うの?
五十肩と四十肩は結論から言うと同じです。
だいたい40才台〜50才台の方に多いので
その名称がついているだけで
もともとは肩周囲炎と言うものなのです。
予防方法は?
予防方法は
- 肩関節周囲の筋肉を柔らかく保つこと
- 関節の可動域を正常に保つこと
- 姿勢を良くすること
- 胸郭の可動域を正常にすること
- 肩に過度な負荷をかけないこと
肩を悪くしないために必要なことは実は山ほどあります。
全てを完璧にするのはかなり難易度が高いので
まずは、肩関節を正常に使いましょう!
猫背になって、肩が前に入ってしまっている方は要注意です。
肩は自由な関節なので、筋肉の作用によっては
いい場所にも悪い場所にも行ってしまうものなのです。
肩関節周囲の環境(筋肉)を整えることが大切と言えるでしょう。
そうなると必要なのはストレッチ、エクササイズ、トレーニングです。
小胸筋や大胸筋が緊張すると
肩が丸く前に出てしまう傾向になるのでストレッチが必要です。
また、フォームローラーなどを使用した筋膜リリースも有効と言えます。
トレーニングは運動療法でも紹介した、
回旋腱板のチューブトレーニングが有効です。
ラジオ体操にも胸郭の回旋運動や、肩の動きが多く収録されています。
毎日コツコツ行うことが大切です。
一度に高い負荷を回旋腱板にかけてしまうと
傷ついてしまう可能性がありますので注意が必要です。
毎日、少量をコツコツ行いましょう。

五十肩について、私が施術中に皆様にお伝えしていることを長々と書きましたが
いかがだったでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今後も少しずつ記事を出していきますので、お楽しみに♪
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